サーボモータのサーボ(servo)とは制御機構を指す。科学技術の分野では、制御する側をマスター(master)、制御される側をスレーブ(slave)と呼び、サーボもスレーブもラテン語のSerbus(奴隷)に由来すると言われている。
つまり、サーボモータという名称は「指示に従って忠実に動作する」モータを意味し、回転位置や回転数などを制御できる限り、どのような仕組みのモータでも「サーボモータ」と呼ばれている。
サーボモータのタイプ
サーボモータはDCサーボモータとACサーボモータの2種類に分けることができます。
DCサーボモータ
ブラシ付きDC(直流)モータにより駆動されるサーボモータ。DCモータはACモータより制御しやすく、小型で低価格なため、以前は広く使用されていたが、ACモータ制御技術の発展に伴い、現在は使用する機会が少なくなっている。
ACサーボモータ
AC(交流)モータにより駆動されるサーボモータ。その制御はDCモータより複雑であるが、制御技術の発展に伴い、現在では最も一般的なサーボモータが使用されている。
ACサーボモータは、駆動モータのタイプに応じて同期(SM)型と誘導(IM)型の2種類に分類できる。両者の違いは永久磁石を使用するかどうかにある。
同期(SM)型は永久磁石を用いた。モータ出力が大きいほど高価な永久磁石の使用量も多くなるため、コストが高い。そのため、出力電力の小さい分野(10 kW未満)での使用が多く、現在では高性能永久磁石の登場に伴い同期型が主流となっている。
誘導(IM)型は永久磁石を使用せず、出力パワーの大きい領域(10 kW以上)に用いられる。